2015/07/02 20:11

こんにちは!オーダーメイドレザーショップのHUMです!

前回は手縫いを行い、仕上げにコバを磨くところまで説明いたしましたが、
今回は最終段階のでもあるPhoneケースの取り付けについてご紹介致します。

HUMで制作している手帳型iPhoneケースはケースを貼り付ける側にも革を張り合わせています。

※カメラ部分用の穴が空いている方です

両側とも革を2枚にすることで、強度を出すと共に隠しポケットにもなります。
また閉じて横から見た際に革の厚みが均等になる為、見た目もぐっと良くなるのです。

ここにiPhoneを装着するのですが、

何でどのように装着するか?を非常に悩みました。

最初はよくある革で包み込むようなデザインの物にしようかとも思いましたが、
革は使用するにつれ柔らかくなり、少なからず伸びてきます。
なので使っているうちにiPhoneをホールドしている革が緩んでくる
iPhoneが動いて操作を行う際にストレスになる可能性がある為、却下しました。

そこで、伸びることが無く操作性にも問題の無い、ポリカーボネート製のiPhoneケースを取り付ける事にしました。

ただこのケースの欠点は、下に落としてしまった時に落ち方が悪いと割れてしまうという事。

もしケースが割れてしまうと大抵の方は諦めてそのまま放置してしまう事が多いように思います。

HUMで制作しているiPhoneケースは、使えば使うほどに味が出てくる上質な革を使い、
さらに手縫いの縫製で丈夫に作っているので中のケースが割れたらサヨウナラでは勿体ないのです。

なので、もしケースが割れてしまっても誰でも簡単に交換できる方法は無いかと考えました。

ケースを取り付けるにはいくつか方法が思い浮かびます。

1.鋲でカシメる ※写真はお借りしました

このような金具を使用して革とケースを挟み込んで固定する方法です。
しかしこの方法ですと、当て布をしないと直接金具がiPhoneに触れてしまうのと、
交換が容易ではない為、却下しました。


2.糸で縫う ※写真はお借りしました

この様にケースに穴を空けて糸で縫って固定する方法です。
見た目は綺麗で可愛いのですが、糸のふくらみでiPhoneが浮いてしまい、
ケースにしっかりと固定出来ない可能性がある事と、
こちらも交換が容易ではない為、却下しました。

3.接着材で取り付ける ※写真はお借りしました

町の電気屋さんで売っている手帳型iPhoneケースのほとんどが接着剤による固定です。
接着力も問題はなく、普通に使用していて取れる気配が感じられません。
しかし透明のiPhoneケースを接着剤で貼り付けると、

この様な状態に。
透明なので接着材が丸見えです(当たり前ですが・・・。)

実際にiPhoneを装着してしまえば見えなくなってしまうので、強度さえ保てればとも思いましたが、
製品として売り出す場合は見栄え的に厳しいのかもと思いました。

町の電気屋さんで売っている手帳型iPhoneケースに使われているケースのほとんどが、
白や黒、色付きの物ばかりで、透明のケースの物はほとんど見かけないのはこういった理由からなんだと思います。

ただ自分の場合は革の隙間から色のついたプラスチックが見えてしまうのが好みではなく、
また出来るだけ革のみの雰囲気を出したかったのでどうしても透明のケースを使いたいと思いました。

そこで目を付けたのが、

4.両面テープ(しかも綺麗に剥がすことが出来るタイプ)



透明のケースですとどうしてもテープは見えてしまいますが、
接着剤に比べると見た目もだいぶ綺麗になったと思います。

また万が一、落としてしまって中のケースが割れてしまっても
こちらのテープであれば、誰にでも容易に交換する事ができます。
結果、HUMではこの様に簡単に交換が行える両面テープを使用する事にしました。


そしてiPhoneが無事に装着されたら完成です!!

3回に渡り、作り方やその経緯等をご説明してまいりましたが、
HUMの手帳型iPhone6ケースはこのような様々な工程と実際に使う人の気持ちにを常に考えながら制作を行っています。

色は全8色、内側の色も変更できますので、革の色の組み合わせだけで64通りあります。

もし共感して頂けましたら、是非実際に使ってみて欲しいです!!

HUM 手帳型 レザーiPhoneケースのオーダーはこちらから!!

ではまた!!